食パンをトーストするだけでなく、揚げ物の温めやピザやグラタンの調理など、幅広く使える分、すぐに汚れますよね。
掃除を後回しにしているうちに汚れが蓄積されて、いざ掃除しようと思ったら汚れが頑固すぎて取れない…。そんな経験はありませんか?
ちなみに私がその1人…。色々試しましたが予想以上にコゲが頑固で、かなり苦戦しました。
苦戦した甲斐あって、ようやく効果のある方法に辿り着きましたので、ご紹介しますね。
実際に試して「失敗した!」と思ったこともあったので、これを読めば、最短で、失敗しない掃除ができると思います。
今回掃除したのは「アラジン」
2020年製の一番安いモデル
我が家が使用しているのは、食パン2枚焼きの一番安価でシンプルなモデル。
今は焼き網がメッシュのようですが、我が家のは魚焼きグリルのような網状です。
(ちなみにこれは掃除後の網です…)
庫内の材質
調べてみましたが、公式サイトでは庫内の材質についての記載は見受けられませんでした。(焼き網は「鉄にニッケルクローム加工」との記載あり)
▼他のサイトには、「鋼版、ステンレス、樹脂」との表記があったので、ステンレスの可能性があります。
4つの方法を試してみた
方法①セスキ炭酸ソーダ(アルカリ電解水)
100均などで売っているセスキ炭酸ソーダを、吹きつけたあと布で拭き取っていきました。
(我が家はセスキを使いましたが、「アルカリ電解水」の方がアルカリ度が高く、かつ二度拭き不要なのでそちらの方がオススメです。)
窓のガラス面はピカピカになり、汚れはしっかり落ちました。
しかし、コゲ付きは全くといっていいほど取れませんでした。
▼Before
▼After
方法②重曹+お酢+中性洗剤
★ペーストの作り方
重曹2:お酢1:中性洗剤1の割合で混ぜ合わせるだけ!
重曹とお酢が化学反応を起こしてシュワシュワと泡がたちます。
出来上がったペーストを庫内へ塗っていき、30分ほど置いたらコゲの部分を擦りながら拭き取っていきました。
(試しに一部分のみ)
残念ながら、セスキの後に試してみたところ、あまり効果は感じませんでした。
それどころか、擦ると庫内の材質が溶け出ているのか、黒い汁が出てきましたのであまりおすすめはできません。
(黒い汁が出たものの、庫内の変色は見受けられませんでした。)
▼Before(セスキで拭いたあと)
▼After
(少しはきれいになりました)
方法③メラミンスポンジ
メラミンスポンジに、少量の水を含ませて、コゲの部分を擦りました。
(水は少なめの方が研磨力が上がります)
ものすごく時間はかかりますが、コゲは落とすことができました。
▼Before(重曹ペーストのあと)
▼After
手前のコゲはメラミンスポンジで落としましたが、かなり長時間かかり、体力気力ともに消耗し、奥の部分は断念しました…。(奥の部分は手を入れ込まないといけないので尚擦りにくい)
こちらは、擦ったあと目に見える傷や変色は見られませんでしたが、黒い汁が出てきたので、表面は削られていると感じました。
方法④「やわらかコゲとりスポンジ」
こちらは100均で手に入ります。(私の場合、数件ハシゴしてやっと見つけましたが…)
こちらも、水を含ませて焦げの部分を擦るだけです。
唯一、目に見えてみるみるコゲが取れました!コゲを取るには唯一無二の優勝アイテムだと思います!
▼Before(一番最初の状態)
▼After
ただし、使用には注意が必要です。強力な分、目に見えて傷がつきます。擦った方向に引っ掻いたような傷が無数にできます。擦りすぎると表面の塗装が取れるのか、変色し黒ずんでしまいました…。
また、大きなコゲは塗装を溶かしてしまうのか、コゲを落とすとその下がハゲてしまっている部分もあり、そういうところはいくら擦っても元の色には戻りませんでした。
↑引っ掻いたような傷と、変色して色むらができている
↑パンくずトレイ。コゲを取るとその下がハゲていた。擦りすぎてマットな色合いだったのがツルツルに…。
掃除をするにあたっての注意点
公式では「中性洗剤」のみ
アラジンの説明書に記載されているお手入れの方法は、「台所用中性洗剤を入れた水にふきんを浸し固くしぼったものでふき、さらに乾いた布でふき取る。」とあります。今回試した方法は全て公式では推奨されていませんので、もしする場合は自己責任でお願いします。
アルカリ性の洗剤は変色の可能性
アラジンは、庫内の材質がアルミではなさそうですが、重曹で研磨した際、黒い汁が出てきたのでアルカリ性の洗剤で変色する可能性があります。(もしくはメラミンスポンジで擦った時もそうなったので、研磨が原因かもしれません。)
ただ、アルカリ電解水やセスキ炭酸ソーダもアルカリ性ですが、こちらは黒い汁は見受けられなかったので、体感としては、さっと吹きかけて拭くくらいなら問題ないかと思います。(自己責任でお願いしますネ!)
コゲを取る場合、本体に傷がつく覚悟を
ガンコなコゲを取るには、それだけ強力な方法になるため、表面が削れ、変色や傷ができてしまいます。
コゲとりスポンジを使う場合は、傷や変色のリスクを背負ってでも取りたいか、よく考えてからの使用がオススメです。
結局のところオススメはどれ?
★庫内を傷めたくないのである程度の汚れが落ちればOK
→アルカリ電解水
★時間と労力かけてもいいから、目に見える傷をつけずにコゲ落としたい
→メラミンスポンジ
★傷や変色覚悟してでもコゲを落としたい
→やわらかコゲとりスポンジ
という結論に至りました。
もしトースターを買い換える時期がくれば、その時はこまめに掃除をしてコゲがつかないように気をつけようと思いました…。
それほどに、トースターのコゲは厄介でした。
一番は汚れを溜め込まない。もし溜め込んでしまった場合は、上記の方法を試してみてくださいね。